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 鹿沼の「岩山」は栃木百名山の一つで標高は350mにも満たない低山なのに岩稜歩きが楽しめる山として人気ですがコロナ禍もあり当初計画より2年越しの実施となりました。定例会メンバーには些か厳しい山歩きになったかと思います。今回は残念な事に経験豊富な会員1名が山頂近辺の岩場で滑って肩を脱臼する事態が発生、レスキューヘリで病院へ搬送というハプニングが生じた事は残念でした。

2023年3月16日(木) 16名参加


岩山登山コース案内図


日吉神社前の駐車スペースが空いていたので車を停め、靴やリュックを下ろし登山準備を開始。

日吉神社から少し西に進むと「岩山」の登山口。立派な登山コース案内板が設置されています。

最初の内は杉林の緩い登りですが少し歩いただけでも暑くなってきて直ぐに服装調整の休憩。

500m程も続く緩い坂道なので初めて来た仲間は此処って岩だらけの山なの?と思ったかも。

杉林の途切れた所から本格的な岩稜歩きが始まります。とは言っても最初の内は小手調べ程度。

ルンゼ状の急登箇所が出てきました。松本顧問が先頭を切って登るコースの状況を偵察します。

足元の岩にステップが切られている所もあり注意して登れば問題なさそうと皆さんが続きます。

落差が大きく女性会員には厳しいかな?と思う様な岩場ですが、皆さん楽々と登って行きます。

最初のピーク「C峰」に到着、ベンチもあり座って展望を楽しめる休憩するにも良い場所です。

C峰からは日吉団地や特別支援学校方面の眺望が得られますが、春なので遠くの山は霞みがち。

この先も岩だらけの道が長いのでソロソロ休憩を切り上げて登山コースに戻りましょうか?

微妙に傾斜している岩の狭い割れ目を通過します。岩山は2回目だけど「こんな場所あった?」と。

平坦路がなく大岩が続く登山道、ひたすら前へ進むだけで景色を眺める余裕はありませんね。

3番岩の手前でしょうか。鉄ハシゴを登った先の平らな岩場に休憩ベンチも見えている様です。

此処にも鉄ハシゴ。背の高い人はハシゴを其の侭直登すると突き出た岩に頭をぶつけるので注意!

大きな一枚岩の壁、ハシゴやロープなどないけど手や足掛かりになる凹凸があるので大丈夫そう。

ちょっと一息入れましょう。飴玉やチョコレートなど頂き糖分を補給、この先の岩場に備えます。

大岩に掛けられた長いハシゴのある場所。此れを登ると槍ヶ岳山頂手前の垂直ハシゴを思い出す?

長ハシゴを登り切ると岩場の急な下り斜面が続くので姿勢を変え足元を探りつつ慎重に下ります。

この岩場、最後の方も急な斜面になっていて気を抜けず一歩ずつ慎重に足場を確保しています。

「二のタルミ」手前にもベンチがあり暫し休憩。三番岩は通り過ぎた様だけど何処だったかな?

エスケープルートの分岐「二のタルミ」を通過、帰路に使うかも…と下山コース入口を確認。

またまた出ました岩の狭い割れ目。此処は段差が大きく乗り越えるのに設置されたクサリを活用。

この山、アップダウンが続きます。落ち葉を踏んで歩ける少し平坦な登山道の何と楽なこと…

登山開始から一時間半で漸く二番岩に到着です。やはり大人数だと其れなりに時間が掛かります。

この岩場、距離は短いけれど殆ど垂直壁ですね〜危険と感じる岩場は皆さん慎重に対処します。

この時期、山野草は殆ど見掛けませんが、所々で藪ツバキの赤い花が彩を添えてくれていました。

岩山山頂(一番岩)も近いかな?樹木のある登山道で、この先は急な坂道になっていそうです。

急斜面ではある程度距離を取って登りましょう。余り接近して登るとストック等が危ないし…

どうやら先頭集団は山頂に到着した模様ですね。2km程の距離なのに此処へ来るまで長かった〜

岩山を示すプレートが埋め込まれた大岩の山頂に到着しました。山頂岩の周辺に広がって大休止。

6年前に有志で来て以来なので皆さんが「猿岩」を下れるレベルか?荒田が確認に行ってみます。

猿岩まで行き途中にある「胎内くぐり岩?」まで戻ると誰か滑り落ちた様な「ザザッ」という音。

岩場で滑った時、木を咄嗟に掴んだのは良いけど左肩へ極度な負荷が掛かった様で脱臼?したかも。
この岩山では自力下山が困難と鹿沼消防署に119番で救助要請。

栃木県防災ヘリは都合付かず埼玉県から防災航空センターのヘリが飛来、レスキュー隊員が降下。

会責任者は残り他参加者はレスキュー隊の到着前に矢板副会長が引率して下山を開始。
ストレッチャーに乗せられヘリ機内へ収容完了までを地上から確認。

救助支援してくれた鹿沼消防署レスキュー隊員を誘導しながら一緒に登山ポスト地点経由で下山。

不安な気持ちで登山口へ戻って病院へ向かった所、既に医師から脱臼の回復処置を受けた様で一安心。

登山経験の豊富な人でも思わぬ事故に遭遇する危険がある事を意識しなければならないですね。
今回のアクシデントを教訓に、より一層の安全な登山を目指したいと思います。
(レポート作成:荒田)
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