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 歩こう会8月度は特別有志会として日本百名山の一つ「御嶽山(標高3,067m)」へ3名で慰霊登山に出掛けてきました。本来は今年の夏「剱岳」再訪の予定だったのですが、コロナ禍の関係で山小屋泊は難しい事から断念し、急遽「御嶽山」に変更したものです。遡ること6年前、私たち歩こう会有志仲間が「槍ヶ岳」登山を目前にしていた9月27日昼前、御嶽山で大噴火が発生し幾多の尊い命が失われる大事故があり二日後に計画通り登った槍ヶ岳の山頂近くから、その噴煙を眺める事になって我々としては強く記憶に留める事になった山でもあります。

2020年8月4日(火)「御嶽山(剣ヶ峰)」山頂 参加者 3名


御嶽山頂から「一ノ池・二ノ池」を望む


前泊は木曽駒高原「森のホテル」。温泉で汗を流した後、持参の食材とお酒で豪勢な前夜祭(^^)

2日目、御嶽ロープウエイを目指す途中、延々と続く凄い量の霊神碑など石塔群には驚きました。

御嶽ロープウエイ鹿ノ瀬駅に到着、運航開始時間は8:30なので小一時間ほど待機します。

御嶽山を見上げると少しガスが湧いている様子、でも登山指数Aなので雨には遭わないでしょう。

御嶽山は40回目位かなと云うオジサンと会話中。この方とは往路・復路も相前後して歩きました。

ロープウエイ乗場手前で行くぞ!と気合を入れたけど山頂手前は3人ともメロメロでしたね(笑)

標高2,150mの飯森高原駅が目前、後ろに聳える御嶽山は3,067mなので標高差は900m程です。

ロープウエイを降り此処から登山開始になります。平日という事もあってハイカーは多くなさそう。

遠く雲の上に頭を出しているのは中央アルプスの木曽駒ヶ岳、南アルプスは霞んで見えませんね。

登山口から10分程も歩くと行場山荘に到達。建屋は古く明治時代に建てられた物でしょうか?

行場山荘の先、沢に架かる橋を渡ると七合目を示す石柱あり。木が敷き詰められた道は滑りそう。

八合目へ向かう登山道の傾斜は然程でもないけど直登の連続、汗対策で帽子をバンダナに変更中。

登山口から1時間半、八合目の女人堂に到着〜 コースタイム通り来ているので10分ほど休憩。

女人堂から先、霊神碑が多く祀られる辺りが森林限界で展望が開けますが、山頂方向はガスの中。

半鐘の置かれた場所でも暫し立ち休憩。山頂では晴れて欲しいけど登る途中は曇りの方が有難い。

頂上まで1.5km地点を通過中。活火山を連想させる溶岩石、オンタデの群落が目につきます。

山頂まで後1km地点に栃木県瑞鳳霊神と書かれた岩の辺りから徐々に登る速度がペースダウン。

石室山荘も目前だけど急登の連続で息が上がり、足は思う様に進まずユックリ一歩ずつ登ります。

石室山荘内を抜けると既に標高2,820m、空気が薄く酸欠状態?で思わず座り込む松本さん。

短い立ち休憩を幾度も重ねながら覚明堂休泊所の鳥居を潜って御嶽山・剣ヶ峰山頂を目指します。

登山序盤は不調だったらしい梅原さん、御嶽山頂上まで約30分の表示を見て元気に先行します。

黒沢十字路まで登って来ると二ノ池、二ノ池山荘その後方に2,959mの摩利支天山も見えました。

山頂が見え出す辺りで吐き気と足が攣る症状が出て筋肉痛スプレーで対処しながら登る松本さん。

避難シェルター横にある慰霊碑で手を合わせ黙祷した後、松本さんを待ちますが来ないなぁ (・・?)

噴火事故前にあったという剣ヶ峰山荘は解体され周辺の再整備工事が行われている様子でした。

先行する梅原さんを追い山頂広場で全員揃うのを待つ事にしますが、この石階段とても辛かった〜

少し待つと「気力を振り絞り根性で登ったよ」と苦笑いしながら松本さんも山頂広場へ到着。

途中でお弁当は調達してきたけど全員食欲わかず無理やり少し口にした後、記念写真を撮り即下山。

ロープウエイ山頂駅の最終便4:30と時間余裕がないので、速足でトットコ下って行きます。

先行するオジサン「山頂から2時間半ほどで下山できる」と言ってたので彼を追う様に下ります。

8合目の女人堂へ戻って一息入れました。この先約1時間でロープウエイ山頂駅に戻れるはず。

殆ど休憩も取らず下り続けて行場山荘のある七合目に到達、この先10分位でロープウエイ山頂駅。

4時少し前に飯森高原駅に到着、朝一の便で出て最終便に間に合わせるのが精一杯でしたね。

我ら高齢登山者にとって御嶽山の日帰り登山は結構厳しかったです。ホッと一息ついてゴンドラへ。

何とか目的の御嶽山慰霊登山を終え、登山装備を解いて後泊地の甲府市のホテルに向かいます。

今回は松本さんがGoToキャンペーンを使ってホテルを予約してくれ2泊とも安く済みました。

甲府駅前の居酒屋「風林火山はなの舞」を登山後に寄るのは今回で3回目、これが目的かもね。

生ビール、冷酒に酒の肴を色々頼んで〆て3人で6千円強と激安。最後はウナギ1串130円(笑)

3日目は富士河口湖町の西湖ネーチャーセンターで青木ヶ原樹海の情報を仕入れ少し散策します。

樹海に一歩足を踏み入れると苔むした溶岩や風穴が至る所にあってチョッと異様な雰囲気です。

でも整備された遊歩道を外れなければ危険はなく地図を片手に樹海の中心部まで行ってみました。

樹海散策の後、観光場所として有名な鳴沢氷穴を見学します。猛暑日になったけど涼しいかな?

鳴沢氷穴の内部は確かに0℃程度の気温。洞窟の天井から滴り落ちる水滴もメチャ冷たかった。

続いて富岳氷穴の見学へ。クーラーの効いた車を降りるとアッと云う間に汗が吹き出す暑さです。

どこの風穴も入り口は大きく開口していて、何だか沖縄にある「ガマ」を連想させる風景ですね。

一歩足を踏み入れるとヒンヤリを通り越して寒いくらい。童心に帰って氷穴巡りを楽しみました。

観光の最後「富士山博物館」へ立ち寄りましたが水晶など鉱石ミュージアムがメインで期待外れ。

全体計画の予算を下回ったので、此方の店で昼食に豪華なステーキ食べてから栃木へ帰りました。

(レポート作成:荒田)
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