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 歩こう会11月度有志会は、標高1,570mの「丁須の頭(ちょうすのかしら)」へ出掛けました。丁須の頭は裏妙義とされる山のひとつのピークで、金槌型をしたピークの岩峰は多くの登山者の憧れとなっていますが、過去に多くの転落事故が起きている場所です。登山するには鎖場も多く十分な経験が必要なため、有志仲間内でも選ばれた方のみ連れて行く…という条件の下、女性会員3名を含む9名で危険度が比較的低い旧国民宿舎からピークまでのコースを往復してきました。

2019年11月13日(水)「丁須の頭」山頂 参加者 9名


丁須の頭から眺める妙義山・荒船山方面


矢板市役所を出発、高速道を走り続けて約2時間、旧国民宿舎裏妙義の駐車場へ到着しました。

今日は男女計9名の有志が参加「丁須の頭」と呼ばれるピークに登頂しようとやってきました。

杉林へ入る手前に注意喚起看板。この先、急峻な岩場・鎖場あり、体力技術ない者は引き返せと。

鬱蒼とした杉林を過ぎると岩の多い登山道に変化してきました。いよいよ岩場歩きの始まりです。

大岩が現れ始め、その間を縫うような岩場ルートを進みますが、この辺りの岩登りは序の口です。

這いつくばり岩を乗り越えながら進む登山道など両手を使う機会も多くなりストックは収納かな。

最初に出会う難所の岩場 に差し掛かり、松本隊長を先頭に皆さん順次クサリを使い攀じ登ります。

小柄な女性には厳しい場所だけれど、皆さん意外と軽やかな身のこなしで登っている様子(^^)

大岩とナイフリッジ状岩の隙間に丸太の挟まった登山ルート、此処も一人ずつ順番に通過中。

2つ目の難所です。クサリが垂れさがった大岩へ松本隊長が取りつき登り方のお手本を示します。

岩の上からのアドバイスや、中段でサポートするなど、十分時間を掛けて注意深く登りました。

厳しい岩場を通過してきたので女性会員の皆さんも岩場の処理に随分と慣れて来た事でしょう。

登山ルート周辺にモミジが多くなってきました。この斜面は直登に近い急斜面の登りになります。

流木が散乱している涸れ沢の様な登山道ですね。リボンや岩の目印、踏み跡を目安に進みます。

先頭を行く松本隊長、パーティ全体の様子をみながら登るペースを調整している模様です。

登山口から登り始めて約2時間を経過した地点。標準コースタイム通りの速さで来ています。

籠沢のコル手前からは谷筋に沿って登るコース、上を見上げると綺麗な紅葉が真っ盛りでした。

今回体調が良くなかった様子の萩さん、急斜面で辛い登山道を黙々と p(´∇`)q ファイトォ~♪

あと50m程も登れば稜線といった感じですね。先頭集団は既に登り切った様子です。

横川方面との分岐点「籠沢のコル」に到着です。山頂も近いしリュックを下ろし休みましょう。

丁須の頭北側へグルっと回り込んだ所にある岩場、此処は岩に足掛かりなく登り難い場所でした。

更に続く岩場は一旦、垂直に登って右へ移動するのでクサリを使う腕力も必要とする難所です。

犬が「伏せ」をしている形の「丁須の頭」が見えました。最後の岩場を慎重に登ります。
目的地「丁須の頭」に到着〜先着ハイカーが3人程いて、ドローンを飛ばし動画撮影中の若者も。

山頂の岩棚に集ってランチタイムです。狭いので一旦座ると身動きが取れません ┐('〜`;)┌

松本顧問が準備してくれた材料で餅入りお汁粉を作り、みんなでシェアし美味しく頂きました。

丁須の頭からの展望パノラマ。松井田町方面から妙義山、遠く荒船山や雲を被った浅間山など。

50分程の昼食休憩を終え下山を開始しました。一段上の岩棚に登り、下る仲間を見守ります。

烏帽子岩・三方境への周回コースは魅力的ですが危険個所も多く、時間の関係もあり今回はパス。

撮る一方で自分の写真がない…丁須の頭の下側で梅原さん撮影してくれました (*^-゚)v Thanks!!

丁須の頭裏側のトラバースは滑り易い場所、設置されたクサリを使い安全第一でコルへ戻ります。

籠沢のコルへ戻りました。此処から急斜面の下りが続くので、休憩を入れ心の準備も整えます。

登り以上に下りの方が危険度は高いです。注意を払いながら急がずユックリ下りましょう。

籠沢のコルから下ってくる鈴木・梅原会員、今迄幾多の山歩きをしてきた経験で楽勝でしょう。

注意していたのに拳大の落石を発生させ高萩さんのお腹に当たったみたい。ゴメン!(-_-;) オイオイ

登りでは苦労した様ですが、登頂果たした満足感からか下る歩みは軽やかな感じですね(^^)

厳しかった急斜面を脱し、少しは楽な下り斜面になりましたが、足下に気を付けて下ります。

女性の身長以上も落差のある登山道ですが、それでも平気、難なく皆さん通過して行きます。

先行する仲間、この先にあるクサリを下る難所の大岩手前まで戻り、後続者が揃うのを待ちます。

登りで厳しかった岩場、下りも同様に手間取って簡単には通過させてくれませんでしたね。

全員が大岩から無事に降り立ったのを確認した後、丸太の挟まった岩場ルートを通過しました。

この岩場も登った時と同様、クサリを使って一人ずつ間をあけながら慎重に降下して行きます。

難所と思える岩場はすべて全員無事に通過、戻る速度も幾分ハイペースになって来ましたかね。

連続して下り続け「脚にキタ〜」って仲間もいて登山口への残る距離も見えた感じなので小休憩。

コース終盤、左に聳える岩山のピークが「御殿」、その右横に「御殿風穴」も見えています。

漸く山道が終って舗装路の林道が見えました〜 お互い頑張ったね!と称えあいの笑顔が一杯。

2時45分頃、旧国民宿舎・裏妙義へ下山完了〜 秋も深まり陽も随分傾いてきたようです。

7時間程の登山を終えて装備を解き、旧国民宿舎越しに「軍艦岩」と「御殿」を眺めました。

登山口に到着する時間帯に自衛隊ヘリ2機が幾度か飛来、訓練飛行だったのでしょうか?

妙義温泉もみじの湯へ立ち寄り入浴してから帰ります。今日は早朝から一日お疲れ様でした。

(レポート作成:荒田)
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