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   5月度の歩こう会・有志会は男性4人、女性5人で群馬県桐生市にある「鳴神山」を訪れました。 鳴神山は絶滅危惧種に指定されている「カッコソウ」や「ヒイラギソウ」が咲く山として知られており、例年なら5月中旬に見頃を迎えますが今年は花付きが悪い上、花も終わっている状況で少し残念でした。 登山後は桐生市内の温泉で入浴を予定していたのですが行ってみると定休日(泣)仕方なく15km程も離れた足利市にある「幸の湯」に移動しタップリ掻いた汗を流し、夕刻5時半に矢板へ帰着しました。

鳴神山より男体山方面を望む


2018年5月15日(火) 「鳴神山」山頂 参加者 9名


矢板より高速道を使って約2時間で大滝登山口。この駐車スペースに停めさせて頂きました。

道路脇の鳥居を潜り大滝コース登山道に入ります。少し先の樹徳高校大滝山荘横を抜けて登山開始。

地形図を見ると登山道は谷沿いをズーッと登って行く様で、標高差は560m程度あるみたい。

登山口から10分程進むと「大滝」が現れました。大滝って呼ぶほど大きな落差はなさそうだけど。

鳴神山は然程厳しい山でもないので何時もの有志仲間以外に女性会員にも声掛けして5名が参加。

途中見掛けた山野草… キランソウ、ユキザサやマムシグサ、口から長い糸を出すウラシマソウ。

40分程登って来ると「中間点」を示す立て看板。此処が大滝登山口〜鳴神山頂の中間位置らしい。

中間点広場まで連続した登りが続いたので、談笑しながら水分補給など5分ほどの立ち休憩。

鳴神山頂まで残り半分、松本顧問を先頭に皆さん、それでは頑張って登って行きましょう!

登山道は岩が多くなってきました。急斜面の連続で額に汗が噴き出し目に入って痛いくらいです。

若者と違って我登山隊は持続力がありませんので少し厳しい登りが続くと即、休憩です(苦笑)

4月末に三ツ峠を登山して以降、山歩きしてないから久し振りだと疲れる…と、かーちゃん弱音

木2本の幹間に注連縄と紙垂のある場所に遭遇、右手奥の大岩が「山の神」と云う事かな?

大岩を過ぎた地点に山頂まで残り500mを示す道標あり、先が見えた様で「もう少しだね…」

先程から岩が多い谷筋の登山道が続きます。この窪地の登山道は結構長いなぁ…と感じました。

ようやく木の階段が現れたので稜線は近いかもね。この先、稜線に出るまであと少しの筈です。

左側はカッコソウ保護地ですが、それらしき草は見当たりません。此処を登り切れば「肩の広場」。

肩の広場に到着〜 此処から鳴神山頂は目と鼻の先。数分で到着できそう…と一息入れました。

道標の先にある「なるかみ小舎」を覗いてみると昨年7月に完成の小屋と書かれていました。

関東地方の狛犬は「狛狼」が多いんですかねぇ。両神山へ行った時も見たのは「狛狼」だったし。

さーて十分休憩したし、鳥居を潜って山頂手前に待ち構える急登箇所へ向かいます。

道標に桐生岳(山頂)の表示。鳴神山頂は何処??鳴神山は桐生岳・仁田山岳の総称だと知りました。

山頂手前の分岐を右に進むと「鳴神山(桐生岳)」に到着〜 日本武命を祭る雷神岳神社の祠あり。

11時半過ぎとお昼に丁度良い時間。山頂ベンチに陣取って皆さん、お弁当を開きます。

こんな夏日のお昼は「冷やし中華」が一番だろ!と、松本さん得意げに見せびらかしてる〜(^^)

我が家は前日スーパーで買っておいたカツサンドと助六寿司。好みの合わない夫婦ですなぁ(笑)

このワラビ食べてみて〜と佐藤さん。ありがとう!それ以外にも色々季節の美味しい物頂きました。

鳴神山頂は360度の展望が開けていて、方位板の山名を確認しながら周辺の山々を眺めます。

上州武尊山、袈裟丸山、皇海山、日光白根山や男体山など見えましたが、霞んでいるのは残念。

冬場ならスカイツリーや富士山、八ヶ岳や妙義山など見える様ですが今日は霞んで見えません(泣)

食事を終え全員揃って記念写真。この後、下山は椚田(くぬぎだ)峠方面の周回コースへ進みます。

仁田山岳のピーク過ぎると、鹿の食害対策テープを巻かれたアカヤシオの群生地がありました。

通過してきた急坂が少し緩んだ稜線上で足を停め暫し立ち休憩。下りも連続すると暑いですね。

どんどん下り続けていくと、前方に先行グループが休憩している椚田(くぬぎだ)峠が見えた様です。

新緑が美しい椚田峠に到着。川内・赤柴登山口とコツナギ橋方向を示す道標と石祠がありました。

椚田峠を3分下るとカッコソウ育成地があります。花は終わりらしいので期待せずに下りますか…

僅かだけど絶滅危惧種のカッコソウ咲いていた〜 今日は会えないと思っていたから嬉しいです。

地元カッコソウ協議会の方が育成地につき説明中。今年は花付き悪く開花も早かったとの事でした。

ヤマブキソウ咲く登山道にはフタバアオイも群生、ヒトリシズカやルイヨウボタンにも会えました。

も一つの絶滅危惧種ヒイラギソウも咲いています。ヒメウツギや水辺にはワサビもありましたね。

登山道に木橋が現れて右岸へ渡ります。その先で又、左岸へ戻る様な沢沿いコースになりました。

真新しい丸太に交換された橋も見受けられ登山道の整備は常に行われている様子が伺えます。

緩い坂道を下って来ると舗装道路が見えました。県道との出会い、コツナギ橋登山口の様ですね。

県道343号線を歩いて大滝登山口へ1km程も進めば、出発点の大滝登山口に戻れそうです。

落石防止網の上は凄い断崖絶壁で下側には地蔵尊や歴史のありそうな庚申塚が鎮座しています。

更に進むと道路の下側に木品と云う村落かなぁ?数件の民家と畑で仕事中のオジサン見えました。

計画の下山時刻に少し遅れて大滝登山口へ帰着です。距離にして7km、4時間半ほどで戻りました。

今回の有志会山行に参加してくれた定例会メンバーの皆さん方も続いて到着、お疲れさまでした

予定していた桐生温泉「湯らら」は定休日(>.<) 仕方なく足利市の「幸の湯」へ移動し入浴。

タップリ掻いた汗を流して湯上りにビールで乾杯。何時ものように運転手はノンアルで我慢です。

(レポート作成:荒田)
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