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《 歩こう会 9月度・有志会 》


   歩こう会9月度の特別有志会は、天候不順で延期した「黒岩山・鬼怒沼山」を3名で登ってきました。 3年前、中村会員が栃木百名山の完全踏破を目指す中で一度は登った事のある山ですが、松本顧問も同様 に今年中に百名山を踏破すると云う目標を持っている事から、黒岩山登山経験者2名が随行する形で参加、 登山口から往復33kmを東電巡視小屋と日光澤温泉の2泊、3日間を掛けて行ってきました。

  岩山山頂より高原山〜日光連山を望む


2017年9月2日(土)〜4日(月) 「黒岩山」 山頂 参加者 3名




初日、一般車両が入れる「夫婦淵」駐車場に車を置き、小屋泊の必要装備も整えてイザ出発です。

「奥鬼怒自然研究路」起点の階段へ向かいます。見当は付いているけど鬼怒沼までの地図を確認。

ひと登りして一旦下ると「鬼怒の中将乙姫橋」の吊り橋。この先は川沿いの緩い登りが続きます。

40分程も歩けば「砥の岩橋・二ッ岩橋」に到達。青空が広がっているお天気になって良かった〜

右手に「コザ池の滝」が見える石橋の所で小休止。たいして歩いてないけど水分補給は欠かさずに。

夫婦淵から約90分で「八丁の湯」に到着です。土曜日だけど、意外と閑散としている様子。

丁度、お昼も回った事だし此処で昼食にしましょ。ビールの自販機もあるけど、先があるので我慢。

奥鬼怒スーパー林道の「奥鬼怒大橋」が見えます。この橋が使われてないって勿体ないねぇ・・・

立派な建屋の「加仁湯」は横目で眺めながら通過。宿泊費は1.1〜1.4万円と少しお高い様です。

程なく歴史を感じさせる佇まいの「日光澤温泉」に 到着、此処の水場で飲料水を確保させて頂きます。

宿の主人に挨拶し、明日の下山後一泊は予定通りと伝え宿帳に事前記入も済ませてから再出発。

日光澤温泉の上にある温泉神社へ立ち寄り、今回登山の安全祈願をしてから先へ進みます。

「筏音橋」下に作業用道路があって3年前に来た時から砂防ダム工事は続いている様でした。

途中にある「オロオソロシの滝観瀑台」辺りも急斜面だったけど、この先も未だ急登は続きますョ。

登りも少し緩やかになった熊笹の登山道を2kmほど進むと、漸く「鬼怒沼」の南端に到着です。

木道横ベンチで小休憩の後「鬼怒沼」北端にある今日の宿泊地「東電巡視小屋」へ向かいます。

高層湿原の「鬼怒沼」は夏の高山植物も殆ど終わり、草紅葉が始まりかけている様子でした。

「鬼怒沼山って、あれかぁ〜 此処までくれば近いねぇ 明日行くから待ってろよ〜」の気分かな。

「鬼怒沼湿原」の高山植物 チングルマの綿毛、ツルコケモモ、イワショウブ、モウセンゴケ。

今夜泊まる「東電巡視小屋」に夕刻4時に到着。ちょっと早く着き過ぎた気もしますけど・・・

初日の行程も無事消化できたので日本酒で乾杯〜 その後、焼酎も呑み夕飯を食べて6時には就寝。

翌朝は5時前に起床、夜半は冷え込み足が寒くて余り眠れなかったと云う松本さん、体調大丈夫?

寝袋等は東電巡視小屋にデポし、朝6時前に出発。昨日はよく晴れていたけど少しガスっていますね。

朝靄の中を少し歩き「鬼怒沼山」登山口に到達。山頂までは僅か10分位で到達できますョ。

アッという間に「鬼怒沼山」山頂に到着しました。松本さん、栃木百名山95座目を達成〜(^^)/

「鬼怒沼山」の下山はナビ頼りにショートカット。その後、途中でソロの男性に追い抜かれました〜

黒岩山へ残り2.4km地点の「小松湿原水場」で立ち休憩。持参飲料水は充分なので水補給せず。

小屋から約3時間で「黒岩山」登山口に到着〜 此処から尾瀬沼方面には5時間の表示板あり。

途中先を越されたソロ男性が下山するのと再遭遇。彼も栃木百名山踏破を狙っているとの事でした。

藪こきに近い登山道の先には偽ピークが二つほど、其れを乗り越え、我々も「黒岩山」山頂に到着。

松本さん、これで栃木百名山96座目踏破(^^) 3年前にあった山頂銘板は無くなっていましたね。

梅原さん、荒田は2度目の黒岩山登頂で感動は少ないけど、遠い山だけに達成感は充分でした。

黒岩山で50分ほど休憩のあと分岐に戻り、ホッと一息。でも、宿までは10km歩くんですよぉ。

復路の「小松湿原水場」が11時過ぎ、此処でお湯を沸かしカップ麺・パンなどで軽いランチ。

3年前に来た時は至る所、倒木だらけだった場所、今回は倒木切断の処理もされていて助かりました。

小屋にデポした寝袋など荷物を回収、日光澤温泉へ向かいます。昨夜はお世話になりました〜

先程まで途中の登山道では「燧ヶ岳」もクッキリ見えていたのに鬼怒沼からは少し霞んでいます。

地塘の向うに見えるのは「根名草山」。荒田は「温泉ヶ岳」と共に登ってないので近い内に。

日光澤温泉へ戻る途中の「ノシ滝」。傍まで寄らず、登山道近辺から遠目に眺めながら写真を一枚。

やっと「日光澤温泉」の赤屋根が見えました〜 危険な岩場はないけど凄く長い道のりでした。

二日目は17km強を歩き、所要時間は休憩含め9時間20分で無事下山、でも流石に疲れた〜

温泉入浴前に松本さん2座踏破おめでとう!の乾杯! 当然、ビールは松本さんのオゴリです(笑)

その後、梅原さん差し入れの冷酒も呑んで夕飯の時間。今夜は宿の布団でユックリ眠れそう。

3日目の朝「日光澤温泉」を朝7時前には出発、「加仁湯」の足湯横を通り夫婦淵方面へ戻ります。

「八丁の湯」も過ぎ足取りも軽やかに「砥の岩橋」を渡れば、終着点になる夫婦淵はもう少しです。

帰り見掛けた初秋の山野草。ゴゼンタチバナの実、オトギリソウ、ヤマハハコグサ、アケボノソウ。

途中から昔使われていた旧遊歩道の河原ルートを辿り「鬼怒の中将乙姫橋」の下側へ出ました。

三日間の山旅も振り返るとアッという間の感じ。ご一緒したお二人さん、大変お疲れ様でした。

(レポート作成:荒田)
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