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《 歩こう会 7月度・有志会 》


  歩こう会7月度有志会は、上信越高原国立公園内にある日本百名山の「苗場山」(2,145m)
を登って来ました。苗場はスキーを楽しむ人に良く知られている場所で高速道からのアクセス
も良い場所にあります。
苗場山の頂上部は多くの池塘を光らせた4km四方に及ぶ高層湿原があり、その景観と特異
な山容から越後の名山として注目され、多くの登山者に親しまれている花の百名山でもあります。
ガイドブックでは和田小屋から4時間30分で山頂ですが、一般車両の入れる下側の祓川
登山口を利用すると+30分、山頂まで5時間程度が標準タイムと然程厳しくない登山だと当初
甘く考えていましたが、当日は好天・猛暑日となり大汗を掻きながらの急登など、予想以上に
苦しい登山となりました。

残雪を抱く苗場山
2017年7月8日(土) 「苗場山」山頂 参加者 4名




祓川登山口に到着、好天の土曜日とあって駐車場は満杯でした。登山開始前に全員揃って一枚。

ショートカットして途中から「かぐらスキー場」の舗装路に合流、和田小屋までは緩い登りです。

今日の天気予報、日昼は晴れ模様との事、青空の下を、どんな山かなぁと期待を持って進みます。

タニウツギ、スダヤクシュ、エンレイソウやらユキザサが早速、出迎えてくれます。(時計回り)

緩いスロープ登りきると和田小屋の登山口に到着。ゲレンデの一角に登山ポストがありました。

左の方でガサゴソ音…まさか熊じゃないよねぇ?根曲がり筍を採る地元の方が沢山いましたね。

途中に少し開けた「下の芝」休憩所があったけど、まだまだ歩き始めて間もないので休まず通過〜

イワカガミも多くなり、所々にミツバオウレンやベニサラサドウダン、ゴゼンタチバナなども。

登る先にリフトが見えたので、もう少し進みその辺りの木陰に入って休憩とりましょうか。

「中ノ芝」手前は湿地でもなく傾斜地だけどワタスゲの群生地がありました。

登山口から山頂迄の中間点辺りにある「中の芝」。お二人、「巻機山」を指差しているのでしょうか?

夏の高山植物の中でも大好きなチングルマ、今年も出会え嬉しくて、写真撮ってよ〜の荒田です。

チングルマとイワカガミ、イワショウブ、ショウジョウバカマ、ムシカリ(オオカメノキ)

振り返ると木道の遥か先に「田代湖」が見えます。この辺りまで来ると谷川連峰も一望できますョ。

抜けるような青い空、気持ちの良い木道歩きです。只、日差しを遮る物もなく思いっきり暑い (^_^;)

程なく「上の芝」に到着、此処も休まず通過〜 楽な木道が続くと誰も休憩って言わないのね。

苗場山・小松原分岐へ10:50に到着しました。登山口〜山頂まで残り1/3位の場所でしょう。

その直ぐ先の「股スリ岩」を下ります。誰も股を摺る様な際どい場所じゃなかったけれど・・・

雪面が出てきました。豪雪地帯の新潟、7月初旬なのに、高山では残雪タップリありました。

夏道の木道は雪の下、先行者の踏み跡を辿り適当に前進、危険個所はなくアイゼンなど不要です。

途中のピーク「神楽ヶ峰」に到達、勿体ないけど此処から標高で150m程一旦下ります (´Д`)

下り出すと真正面に目指す「苗場山」が見え出してきました。こりゃ、登り甲斐がありそうです。

「苗場山」山頂の手前はかなり急峻で厳しい登りを強いられるように見えますね。

コルへ下る途中に水場「雷清水」があるとは思いもよらず、美味しく冷たい水で生き返りました。

コルから山頂へのアプローチは厳しそう (゚.゚*) 稜線で小休止、吹き上げる風が気持ちいいなぁ。

神楽ヶ峰から下ってきたルートが見えます。コル最下部から山頂へは標高差270m程の登りです。

山頂へ20分の道標があった「雲尾坂」この登り凄くシンドイ… 登り切るまで写真撮影封印です。

「もう少しだよ〜」と下山するハイカーたちの声に励まされ、やっと山頂手前の肩へ到着しました。

地塘を眺めながらユックリと山頂へ向かいます。先行した二人、何処で待っているのかなぁ・・・

先着した二人「30分程待っていたよ〜」って?前川・荒田の二人、必死で登ったのに (ノ_-)ハア…

歩き疲れて腹減った〜 直ぐ傍にある山頂に未だ行ってないけど、先ずはお弁当食べてからだね。

日本百名山・花の百名山「苗場山」登ったどー! いやぁ手応えあっただけに達成感一杯です。

山頂で記念写真を済ませたら即、下山開始です。地塘群を見て回るだけの体力的な余裕なし (ー。ー)

せめて登って来た道をユックリ戻りながら、広々とした山頂台地の景色を楽しみましょうかね。

地塘に映り込む青空とハイカー、真っ白な残雪のコントラストはシッカリ目に焼き付けましょう。

この先、一気に下りが始まる手前で山頂方向を名残惜しく振り返り眺めてから帰りましょう。

シナノキンバイ、カラマツソウ、サラサドウダン、シラネニンジン?イブキボウフウどっちかな?

登って来る時は写真を撮る余裕もなかったけど、流石に下りは楽ですね。急斜面を下る仲間たち。

前方の「神楽ヶ峰」へ続く登山道が見えるだけに登り返しが辛いだろうと、弱気になりそうです。

途中「雷清水」で冷水を補給、「神楽ヶ峰」へは後少しという登りです。みんな、ファイトー!

キツかったけど何とか「神楽ヶ峰」へ。此処から先は殆ど下りだけれど、距離も長いので小休止。

早くビール飲みたい〜って訳か如何か? 松・梅コンビは速いなぁ。前・荒コンビは些か遅れ気味。

途中、上ノ芝、中ノ芝、下ノ芝と3ヶ所のポイントで少しずつ休憩をとりながら下山を続けます。

アカモノ、ナナカマド、終盤のムラサキヤシオ、カラマツソウ… 沢山の高山植物に出会えました。

漸く和田小屋登山口が見えました。楽な筈の下山なのに凄く長い距離を歩いたなぁと感じたね。

ゲレンデに出たら1km程で駐車場、ヘロヘロの姿を撮ってくれるって?ポーズ取るのも辛いわ〜

今回は標準コースタイムの0.9〜1.0倍程度で歩けた様ですから、未だ脚力は40歳並みかも…

17:15に祓川登山口へ何とか無事到着、日本百名山の「越後苗場山」確かに素敵な山でした。

ホテルの横が「魚民」で、7時迄は飲み物が半額。入店 即、中生8杯持ってきて〜 ヾ(^o^;) オイオイ

翌朝、お土産を求めてJR越後湯沢駅の構内へ。日帰り登山+飲み会+お泊まりってイイですね。

(レポート作成:荒田)
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