2015年6月29日(月)八ヶ岳主峰「赤岳」山頂 参加者4名


赤岳山荘管理の駐車場に車を停め、身支度を整えていよいよ出発。梅雨時なのにピーカンのお天気。

美濃戸山荘横の登山道入り口、今回も南沢コースから入山しますが、その前に案内板前で全員揃って一枚。

登り始めて先ず迎えてくれたお花は「オサバグサ」と写真左側の「ゴゼンタチバナ」でした。

南沢の開けた場所にあるヘリポートを少し過ぎると今から目指す「赤岳」が目に飛び込んで来ました。

「行者小屋」に到着。昨年訪れた時は沢山のハイカーが居て賑やかでしたが今回は閑散としていました。

昼食時間には早いけど、11時頃と小腹も空いたので休憩を取って軽食やバナナでエネルギーも補給。

行者小屋を出発し「文三郎道」へ進路をとります。此処からは厳しい登りが待ち受けていますョ。

標高も2400mを超えると「イワカガミ」が咲く領域に突入。登山ルート沿いに沢山咲いています。

鉄階段に差し掛かると、数歩で1mの標高を稼ぐ急登の連続になり、一気に心拍数が上がります。

昨年はこの場所手前辺りで雨・風のため無念の撤退。今回「リベンジに来たぞ〜」と山頂にご挨拶(^^)

今夕に横岳の先にある山小屋へ辿りつけば良いけれど、先が長いので展望を楽しみつつ先を急ぎます。

花の百名山と云われるだけあって「イワウメ(左)」にも会えました。右は「ミヤマキンバイ」です。

下の方からは見えなかった「マムート」マーク入りの鉄階段あり。この上が文三郎尾根分岐の様です。

傍らの岩場には「ツガザクラ」と「ミヤマキンバイ」が仲良く咲いていました。どちらも可愛い。

「イワヒゲ」はツガザクラと良く似た花ですが葉が杉の葉みたい、右は「ハクサンイチゲ」ですね。

キレット分岐を通過、此処からは荒々しい岩場が連続して現われますので足元に注意して一歩ずつ。

山頂直下では、また初めて見る「クモマナズナ」に出会えました。その右側には「ベンケイソウ」。

登山口を出て凡そ5時間半を掛けて八ヶ岳連峰の最高峰になる「赤岳」山頂(2,899m)に立ちました。

現役の山仲間が去年残した「缶入りメッセージ」がある筈なのですが・・・見つけられず残念!

赤岳から横岳へのルート沿いで咲いていた終盤を迎えた「ハクサンシャクナゲ」。

午後には雲が湧き上がり青空は消えてガスの中。晴れていれば絶景を楽しめる筈なのに…残念。

この斜面は斜度も距離もあり下りでも大変でした。設置されたポールに通したクサリは有難いですね。

山小屋「赤岳展望荘」手前から高山植物も又、別 種類が現れます。紫色のは「オヤマノエンドウ」。

ガスの中に赤岳展望荘の姿が見えました。麓からも風力発電の風車が並んで見える稜線上の山小屋です。

山小屋の西側斜面に咲いていた「ウルップソウ」もこの八ヶ岳で楽しめる特徴的な高山植物。

小屋から5分ほどで「地蔵の頭ポイント」に到着。ルート状況でストックは出したり収納したり。

「二十三夜峰」の手前辺り。ガスで遠望は出来ないけれど、この雰囲気も幻想的で好きですねぇ。

横岳へ登り返しの岩場で「ミヤマオダマキ(左)」と「ハクサンチドリ(右)」も見掛けました。

前方にはニョッキリと鋭い岩峰、これは「日ノ岳」じゃないでしょうか? 巻いて通ると思うけど。

途中でも沢山見て来たけれど、この場所に大株で群生していたのは見事な「ミヤマシオガマ」。

このクサリ場は距離こそ短かったけれど、疲労感の出てきた脚には堪えました。ユックリ登ります(笑)

登りきった場所にはお花畑が待っていました。3種の花々が咲き誇り更に「チョウノスケソウ(右)」も。

左手に「お花畑」を眺めながら大岩を巻いて少し下り、向かう先は「三叉峰(さんじゃほう)」。

三叉峰ポイントも通過し、今度は「横岳」を目指すのですが、どのピークが其れなのか?判らんなぁ。

火山礫が多くなって来たのか、高山植物の女王と呼ばれる見頃の「コマクサ」がポツポツ出現。

辿って来たルートを振り返ると、少しガスが切れて「赤岳」や、その右側に「阿弥陀岳」が見えました。

「赤岳」をズームアップ。先ほど通過して来た赤岳展望荘も稜線上にハッキリ見えました。

16時過ぎ「横岳・奥の院」に到達。赤岳を背景に、此処でも記念の写真を撮り暫し休憩。

進行方向に目をやると左側が切れ落ちた特徴的な山容を持つ「硫黄岳」が目に飛び込んで来ました。

横岳からは又、激下りが待ち受けており安全に注意しながらユックリと岩場を通過していきます。

此処が「台座の頭」ですかねぇ?岩場の狭いルートを慎重に通過、今度は右側へ切り返すコースです。

難所を抜けると植生保護のネットで囲まれたルートに入ります。ネットの奥にはコマクサが一杯でした。

ネットが切れた所へ出ると、今夜お世話になる宿の「硫黄岳山荘」が見えました。やったね!

17時前に「硫黄岳山荘」到着。長かったですなぁ。初日を無事歩き切り、皆さんピース・サイン(^^)

前川隊員、@500円/15分の温水シャワー浴びサッパリ。何はともあれ「お疲れ〜 カンパーイ」。

夕食は各人にプレート、更にサラダ・鳥唐揚げ等がついて山小屋の副食としては十分豪華だったかな。

日が変わって二日目の朝、日の出前の茅野市方面を眺めると見事な雲海に包まれていました。

小屋前から、ご来光を待ちカメラに収めます。山で迎える日の出は山歩きする人達へのご褒美かなぁ。

朝食後、歯磨き・トイレ(ウオッシュレットです)を済ませ二日目の出発準備に入ります。

思ったほど寒くなかったですョ。さーて行きますか。この先「硫黄岳」を登れば、後は下り一方ですね。

緩やかに「硫黄岳」山頂を目指し登ります。早朝は空気も澄んでいて部分的に青空も見えています。

硫黄岳山荘も随分遠くなりましたが、山頂まで未だ距離ありそう。広いルートを思い思いに登ります。

ルート途中には大きなケルンが幾つも並んでいますので、ガスって見通し悪い時は助かりますよね。

雲海に浮かぶ周辺の山々は神々しい感じで、思わず足を停め立ち停まって見続ける事もしばしばです。

「硫黄岳」山頂に立ちました。「赤岳」背景に此処でも想い出に残る記念写真を撮りましょう。

北・中央・南アルプス、凡そ360度のパノラマが広がります。写真は穂高連峰で右の方に槍ヶ岳も。

硫黄岳でタップリ展望を楽しんだ後「赤岩の頭」の横を経由して登山口の美濃戸方面へ下ります。

標高も下がり、見掛ける草花も変わって来ました。「マイヅルソウ(左)」と「キバナコマノツメ(右)」。

「ジョウゴ沢」まで下って来たので「赤岳鉱泉」の小屋までは、あと少しだと思われます。頑張ろう。

「赤岳鉱泉」に到着し休憩。この小屋は冬場アイスクライミング練習する方に人気の場所らしいです。

赤岳鉱泉からは北沢に沿ったルートになり、沢に架かった橋を幾つも渡る歩き易い楽しいコース。

沢沿いでは「スダヤクシュ(左)」「カラマツソウ」など地味な花ですが、多く見掛ける事が出来ました。

「堰堤広場」ポイントを過ぎると広い林道に出ます。ゴールも近くなり皆さん満足気な顔で颯爽と。

美濃戸山荘横の登山口に無事に帰って来れました。シルバー登山隊には一泊でもキツイ登山でしたね。

登山後、途中の白樺湖温泉「すずらんの湯」で汗を流してノンアルビールで今回もお疲れ様〜の乾杯。

≪ レポート作成 荒田 ≫

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