◆ 槍ヶ岳へのルート図

「槍ヶ岳」への登山ルートは他にもあるけれど今回は上高地からスタートします。河童橋前で一枚。

梓川の先に見える穂高連峰、素晴らしい天気です。今回の山旅はお天気も味方してくれそう(嬉)

明神は軽く通過して徳沢に到着。丁度お昼時なのでお弁当。松本会長は蕎麦食べたいと食堂へ。

昼食も終え次のポイント横尾へ向かいます。徳沢園では赤い毛布を干していて欧州の山小屋ぽいですね。

横尾に到着したメンバー。2週間ほど前は後ろの「横尾大橋」を渡り穂高岳へ行ったばかりです。

梓川沿いを緩やかに登りますが、一部紅葉も始まり気持ちの良いトレッキングが楽しめました。

初日は14km強を歩いて一泊目の「槍沢ロッジ」に到着。此処まではキツイ登りもなく順調です。

午後2時半頃の到着で時間を持て余しそうですね。何はともあれ先ずはビールで乾杯しましょうか。

昨夜は風呂にも入れ、サッパリした気分で二日目のスタート。朝5時は真っ暗でヘッデン点けてGO!

「ババ平」を過ぎた辺りになると随分明るくなって周囲の紅葉が目に飛び込んで来ました。奇麗。

シナノキンバイヨツバシオガマ

カラマツソウオオバキスミレ

オヤマリンドウアキノキリンソウ

オトギリソウハクサンフウロ

一箇所大きく残る雪渓の傍を通過、槍沢ロッジで用意して貰った朝弁当を戴きます。うま〜い。

天狗原分岐に到着。朝日を浴びたナナカマドの赤が鮮やか。こんなに紅葉しているとは想像外でした。

なかなか槍ヶ岳の天辺は姿を現してくれませんが槍沢では雄大で素晴らしい景観が楽しめました。

この先もう少し登り詰めれば槍も見え出すだろうと期待感を持って徐々に高度を稼いで行きます。

グリーンバンドと呼ばれるポイントに差し掛かる と忽然と槍ヶ岳が視界に飛び込んで来ました。

更に高度を稼ぎ「ヒュッテ大槍」への分岐辺りまで 近づくと独特の尖がったピークもクッキリ。

今夜お世話になる「槍ヶ岳山荘」も直ぐ其処。最後 の登りは空気も薄いせいか結構キツイ感じでした。

「槍ヶ岳山荘」で一休み呼吸を整えた所で槍のピーク を目指します。二人して「行くぜ!」のポーズ。

山頂近くのハシゴはまるで垂直の様に見えますね。 小屋からは高々200m程の距離ですがスゴイ。

松本会長、下側のハシゴ上端に到達、鈴木副会長、 梅原会員が充分距離を開けてその後に続きます。

山頂に続く最後のハシゴを登りきるところ。キュッ と下腹に力が入る緊張の瞬間ですかね〜

4名とも無事山頂に立ちました。去年登った「剱岳」 方面を背景に記念すべき「槍ヶ岳」征服の写真。

山頂からは「富士山」も裾野まで奇麗に眺めること が出来ました。今日は最高のお天気ですね。

27日お昼前に噴火、多くの心肺停止者を出した 「御嶽山」。この日も噴煙を上げ続けていました。

9月11〜13日に掛けて行った「穂高岳」へ続く 南岳稜線も。その先の大キレットは何時の日にか。

下山する仲間達を岩の上から撮影する荒田副会長。 高い所は意外と平気ですが無茶はしませんよ。

眼下に「槍ヶ岳山荘」の赤い屋根、その向こうに 「笠ヶ岳」の山並みも一望でき高度感満点です。



「槍ヶ岳」ピークを踏んでお祝いの乾杯!ビールの 味も一味違いましたョ。未だ正午ですけど・・・

午前中に「槍ヶ岳」を征服したし昼からは山小屋 の談話室でお酒飲むくらいしかする事なし(苦笑)

軽くお昼寝などもして夕刻5時には夕飯。鶏肉が 苦手なお二人、余り食が進まなかったかも〜

小屋で働く若者が「日の入り絶対奇麗ですよ〜」と 教えてくれて外へ。小屋が真っ赤に染まります。

「笠ヶ岳」の向こうに沈み行く夕日、感動的でした。 明日も青天が続きますように・・・

翌朝、条件よければ「東鎌尾根ルート」を予定して いましたが強風で断念、来たルートを戻ります。

尾根筋と異なり槍沢は風もなく安全で紅葉の景観を 楽しみながらユックリ下って来れます。

雪渓の残る箇所を通過中。紅葉が凄すぎて立ち止り 幾度も振り返って眺め回します。ホント奇麗〜

雪渓も遠くになって来ました。話では「涸沢の紅葉」 日本一とも云われますが、此処は絶対負けてないな。

槍沢ロッジ迄の右側は良い感じで陽も当たり滝など もあって鮮やかな錦絵を観ている様な感じでした。



「ババ平」にある石室上から槍沢方面を撮影しました。此処までかなぁ・・・紅葉の絶景を楽しめたのは。

帰りコースは途中、少し遠回りですが明神橋を渡り木道の多い自然探勝路を通り上高地へ戻りました。

今回は思いも寄らず紅葉も楽しめ、名峰「槍ヶ岳」に登れた事は一生忘れられない思い出になるでしょう。

< レポート作成: 荒田 >    

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