志津林道より見た女峰山〜帝釈山の山並み

 小パーティートレッキングは、「初心者向き・一般向き」コースの開拓、下見、と会員有志による「健脚向き」夏山トレッキング等であります。 季節に適した自然を求めての活動故、その都度天気予報をもとに、参加者との連携を密にして随時実施した概要をスナップ写真で紹介します。



 奥日光連山の鋭鋒、女峰山〜帝釈山縦走ルートをトレッキングしました。

女峰山は日光火山群の一峰で、山頂部は天を突く峻嶮な山容を見せて聳えています。帝釈山に至る稜線は浸食が進んで痩尾根の厳しいルートです。女峰山南東側は冬の氷瀑で知られている雲竜渓谷に至る稲荷川の水源地でもあります。

今回のトレッキングは、今年8月に予定している「剱岳夏山合宿」への訓練として、耐久力・持久力を養う為に実施しました。トレッキング中に山頂部で雷・雹・雨に遭遇し、雨合羽に包まり30分程退避しました。山の恐ろしさも体験したトレッキングでした。

女峰山々頂にて 参加者 5名
雷・雹・雨の中での登頂でした。危険を感じ撮影後即座に下山しました



 ◇往 路:矢板発6:00⇒日光市街⇒戦場ヶ原赤沼⇒裏男体山林道⇒志津乗越登山口7:40

 ◇トレッキング:7:50〜18:00(志津乗越〜志津林道〜女峰山〜帝釈山〜富士見峠〜志津乗越)

 ◇復 路:志津乗越登山口18:00⇒裏男体林道⇒戦場ヶ原赤沼⇒日光市街⇒矢板着19:40



 ◇歩行時間:10時間10分

 ◇歩行距離:15km


  このコースの所要時間はガイドブックでは6時間30分ですが、今回のトレッキングでは約10時間
 要しました。山頂部にて雷・雹・雨に遭遇し、下山道では残雪に阻まれ想定以上のロスタイムが
 出ました。山では何が起こるか判りません。余裕を持った計画と十分な装備を持つことの重要さ
 を再認識する有志例会でした。

 ◇トレッキング順路

   @志津乗越 7:50
       ↓
   A馬 立 9:10
       ↓
   B唐沢小屋 11:05
      昼食(〜12:10)
       ↓
    
雷・雹・雨で退避(約30分)
       ↓
   C女峰山々頂13:30
       ↓
   D帝釈山々頂14:20
       ↓
   E富士見峠 15:40
       ↓
   A馬 立 17:00
       ↓
   @志津乗越 18:00


★ 下記写真は拡大版も見られます。


林道の肩に駐車 林道工事のダンプ駐車で、登山車は駐車禁止
裏男体山をバックに撮影 馬立登山口




晴天の志津林道を快調に歩きました。

この後の大苦戦は誰も予想もしてません








馬立から沢に下る 沢を通過して対岸の登山道へ向かう
対岸は歩き難い急峻な登山道です 谷に設置された多数の砂防ダムを眺めました
唐沢避難小屋へ向かう針葉樹の中の登山道 馬立から1時間55分で唐沢避難小屋に到着


針葉樹林帯の中に立つ唐沢避難小屋 小屋の前で休憩、この後突然強い雨です
小屋の中で昼食準備中の“鈴木料理長” ラーメンを待てずに食べ始める前川・川村隊員
川村さん、ラーメン出来たよ! 一時間ほどで雨も上がり、じゃあー行こうか


登山道より見たガレ場と山頂、厳しそう いよいよガレ場、急登で足取りも重い
風も強く、再び雨になり苦戦中 明大生の「追悼碑」38年前若者がこの地で・・
頂上直下、この後ゴロゴロ・バチーンと来ました 悪戦苦闘の末、頂上を極めた。ヤッター


山頂を後にして帝釈山へ至る尾根道へ慎重に降りました。 尾根道より見上げると山頂は槍の様です。
ガスに見え隠れする山頂が神秘的です 先行のリーダは岩場クリヤして稜線に出ました
滑落の恐怖を感じながら稜線を進みます 帝釈山々頂までたどり着きました。一安心です


吹き溜まりの残雪地帯は滑り易く、悪戦苦闘です ガイドタイムの2倍を要し富士見峠に到着・・


重い足取りで林道を駐車場へと出発 林道から女峰山を眺望。よく登ったなー!
林道から仰ぎ見た女峰山 林道沿いのアカヤシオが疲れを癒してくれました
林道分岐にて一休み。疲労困憊です 林道ゲート。ここまで車が入れるらしい
志津乗越まで500m、最後の力を振り絞る 駐車場到着、疲れたー・・・・

  ☆ 雨が降り、雹も降り、そして雷、更に残雪・・・・悪戦苦闘のトレッキングでした。
   所要時間も大幅に超過、コースガイドタイム比3時間30分オーバの10時間でした。
   余裕を持った時間設定、十分な装備、いろいろな教訓を得た例会でした。今後に活かして
   行きたいと思います。

⇒ 前回有志トレッキング活動
⇒ サブ活動集へ

栃木支部HPへ  歩こう会トップへ