8月に入り、各地で花火大会や夏祭りが行われます。ここ矢板市でも8月は毎週末にイベントが計画され、多くの人が集まり楽しんで貰える様、各イベントの実行委員の方々は準備に走り回っているようです。
そんな夏の祭りに一つ、福島県旧会津田島町(現南会津町)で行われいる祇園祭を見に行きました。7月22日から24日に行われるその祭りの中でもメインの目的は花嫁行列(正式には七行器=ナナホカイ=行列という)で、パンフレットによると日本一の花嫁行列だそうで、今年は40人の(例年は30人ほど)が花嫁姿で列をなし、神社まで歩く絢爛豪華な行事です。
また、ここの祇園祭は京都の八坂神社と並び日本三大祇園祭の一つに数えられているそうです。そして国指定重要無形民族文化財に登録されています。
この行列で感心したのは、行列の豪華さとは別に、行列の順路のポイントの2ケ所に椅子を並べた「おもいやりスペース」と称したスペースが設けられ、高齢者や体の不自由な人も安心して行列を観覧できるようにし、観客に配慮されていました。
人口1万人強の小さな町で800年以上もこの文化を伝承し続けていることに感嘆を覚えるとともに、そこに住む人たちがこのように、伝統の民族文化を継承しようとする気持ちはどこからくるのかを考えました。
自分なりに出したのは“住んでいるこの土地が好き、この土地の人が好き”が原点ではないかと結論付けました。
私も今住んでいるこの土地が好きになるよう、考え・行動したいと思っています。
写真は照井 豊氏提供です
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