平成21年11月9日
社友会 栃木支部
支部長 岩村 博
     駅弁雑学 Q & A !!
 
 
  今では、すっかり身近になった駅弁ですが、その歴史をひもとくと知らなかったことが
 たくさん。”そうだったの!?”
Q:駅弁はどのくらい販売されていますか?
A:駅弁は全国170社で作られ、約2,200種類販売されています。うち約200種類
  は、お客様が飽きないように、だいたい3ケ月ごとに入れ替わっています。
  駅弁として販売されている弁当には、すべて「駅弁」と書かれたマークが入ってい
  ます。これは、88年に駅弁屋さんが会員となった「社団法人日本鉄道構内営業
  中央会」が制定しました。マークは会員が製造・販売する駅弁だけに使われてい
  ます。

Q:日本で最初の駅弁はどんなお弁当ですか?
A:最初の駅弁については諸説有りますが、1885年(明治18年)に宇都宮駅で販売
  された弁当が最も古いのではないか言われています。 中身は、おにぎり2個、ごま、
  たくあん。竹の皮に包んで販売したそうです。その後、鉄道の発展とともに、駅弁の
  販売も広がり、明治200年代には幕の内弁当が登場しました。さまざまな弁当が販売
  されるようになったのは、昭和30年代、旅行ブームにともなって色とりどりの駅弁
  が売り出されるようになりました。

  一方、1964年に東海道新幹線が開通、次第に在来線も窓が開かなくなり、停車中に
  窓を開けて立ち売り屋さんから駅弁を買うという習慣はなくなって行きました。
  古きよき時代を懐かしんでか、最近はデパートの駅弁大会が、中高年層に大人気です。

Q:駅弁とコンビニ弁当の違いは何ですか?
A:駅弁は地方の食文化を発信するもの。いろんな地方に行って旅を楽しみ、旅の味を楽しむ
  のが駅弁です。見た目の違いとしては、駅弁は掛け紙があり、ふたがついていて、ひもで
  しばってあります。ふたを開けた時の感動があります。
  また、駅弁の多いスタイルが、さまざまなおかずを仕切りのついた箱の中に並べた「松花
  堂弁当。これは江戸初期の文化人、松花堂昭乗が十字に仕切った絵の具入れに料理を詰め
  て持ち出したことから生まれました。もう一つ、「幕の内弁当」と呼ばれるスタイルは、
  江戸時代、芝居の幕あいに食べたお弁当から始まったとされます。
  「駅弁は旅の出発点、晴れの場にふさわしい、略式の会席料理といえます。
  小さな箱の中に彩り豊かに盛りつけ、それを見て楽しむのは、日本人の独特の感性。
  盆栽のように、小さな箱の中に小宇宙を見ることができるのです。こういう点は、生活
  弁当であるコンビニとは違いますね。」

Q:駅弁で最も人気のおかずはなんですか?
A:焼き魚、卵焼き、かまぼこ。この三つは、駅弁の”三種の神器”と呼ばれています。
  明治の終わりごろから、すでに人気のおかずとして定着していました。
  だから老舗のお弁当には、必ずといっていいほどこの三つが入っているんですね。
 
                                     以上