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 9月度の歩こう会有志会は岩手県・秋田県を訪れ、東北地方の名峰で知られる「八幡平(日本百名山)」と「秋田 駒ヶ岳(秋田最高峰)」を二日間に分けて登ってきました。天気予報を確認の上、お互いが都合付き易い日時を直前に設定し実行に移しました。紅葉最盛期には些か早い時期でしたが、まずまずの天候にも恵まれ宿泊地での酒宴も含め充実した山旅を楽しんできました。

2020年9月22日(火) 「八幡平」





2020年9月23日(水) 「秋田駒ヶ岳」





八幡平市のマックスバリューに寄って今夜の食材を調達、カツオのタタキ購入を巡り大揉め(笑)

八幡平レストハウス前の駐車場に到着しました。雲に隠れた岩手山を背中に参加者全員で一枚。

では、日本百名山「八幡平」山頂を目指し出発〜 荒田は2度目、仲間3人は初めての来訪です。

登山口は岩手県ですが、すぐ先の鏡沼分岐を左側に折れると秋田県側に入る県境にある八幡平。

最初に出会うのは「鏡沼」。凡そ百万年前に噴出した火山の火口に水が溜まり出来た沼らしいです。

5月中旬〜6月中旬この沼の雪が溶け始める頃に「ドラゴンアイ」と呼ばれる現象が見られます。

30分も歩けば岩手県に戻り、日本百名山山頂に立てる簡単な山って此処くらいかな(^^)

山頂から右回りで周回コースを進んでいきます。遊歩道はこの先も全て石畳の舗装路で快適です。

続いて「ガマ沼」。硫黄コロイドという物質が溶け込んでいて水は碧がかった美しい青色でした。

ガマ沼の北端にある展望台からは、この先にある一番大きい沼の「八幡沼」が見降ろせます。

八幡沼を眺めて下るコースも凄く良かったです。下の方でお昼を楽しむ人達も多くみられました。

無人山小屋の稜雲荘の様子を覗いてみますかね。去り際、女性の団体さんがドッとトイレに。

山小屋の先は八幡沼を取り囲む広大な湿原で木道が延々と続き、池塘などを眺めながら歩けます。

八幡沼の東端、源太森方面との分岐「源太分れ」は右側に折れ、沼の南側の湿原へと向かいます。

小さな沼の畔に続く木道の風景は高層湿原らしい雰囲気があって初夏の頃に来ても良さそう。

八幡湿原の9月末は草紅葉ですが6月下旬〜7月中旬のチングルマやワタスゲ時期に再訪したい。

八幡沼から離れ緩く登り返しますがコース全体の標高差は100m以下と極めてラクな山登り。

ベンチのある此処が見返峠かな?レストハウスや八幡平アスピーテラインも良く見渡せます。

見返峠先の山座同定板に早池峰山、岩手山、月山や鳥海山などの山名、雲で全ては見えず残念!

あと少しで鏡沼分岐という場所まで戻ると登山口のレストハウスや駐車場も見えだしました。

来る途中、昼食は済ませていたので休憩を入れてもトレッキング自体は2時間弱と短かったです。

八幡平を出てから田沢湖近くでコンビニ探したり2時間ほど掛け駒ヶ岳グランドホテルに到着。

GoToトラベル使い宿は素泊まりで食材持ち込み。コロナ禍時代の新しい宿泊スタイルです(^_^;)

鈴木さんビール、梅原さん日本酒と各々差し入れもあり目一杯飲み食いさせて頂きました。感謝!


2日目は宿泊地の田沢湖高原温泉から車で25分程登り8合目まで移動、6時半頃には登山開始。

登山口から半時計方向に秋田駒ヶ岳の外周を登りピークの男女岳(おなめだけ)を目指します。

前方は旧日窒硫黄鉱山跡らしい。荒涼とした風景が目に飛び込んできたけど此処を登るの??

地図で確認すると計画したルートは先ほどの場所の右側に登り口があって安心しました (^_-)-☆

左手の男女岳ピークを巻く様にゆるゆると登って行きます。途中少し広くなった場所で休憩中。

ピークって感じじゃなかったけど、此処が片倉岳かな?田沢湖や昨夜宿泊のホテルも見えました。

更に進むと今回計画ルートには入ってないですが前方に見え出したのが男岳(1,623m)ですね。

男岳を正面に草原の登山道が続いています。途中で地道から木道に変わり歩き易くなりそうです。

男岳の裾野に近づくと濃いガスが流れ込んできて視界が悪くなるけどガスは直ぐ抜けていく感じ。

阿弥陀池西端にある広場に到着。ガスが切れ視界が戻った所で後方のピーク男岳を背中に3人で。

阿弥陀池畔に続く木道を小屋の方に向かいます。男女岳へのアプローチは小屋手前からの様です。

阿弥陀池小屋手前で左折、秋田駒ヶ岳の最高峰、男女岳(1,637m)に向け登って行きます。

ザレた滑りやすい登山道から石畳、木製の階段は直登に近い感じ。喘ぎあえぎ高度を稼ぎます。

午前8時過ぎ今日一番乗りで秋田駒ヶ岳・男女岳の山頂に到着〜 残念ながらガスで下界は見えず。

山頂滞在時間は5分ほど。何時ガスが晴れるかも判らないので長居はせずに即、下山開始 (^o^)

石畳の下りは歩き易い様ですが意外と疲れます。足を挫かぬよう注意しながら小屋へ下りました。

小屋を通り過ぎ、横岳分岐へ登り返し。登山道横の楓の低木も色づき始めて秋を感じさせます。

横岳(1,583m)に到着。晴れていれば細長い火口原のムーミン谷と呼ばれる谷間を覗けたのに…

横岳分岐〜焼森までは殆ど平坦地ですが、背丈程のナナカマドやシャクナゲが繁茂しています。

焼森という地点には草木が殆ど見当たらないけどコマクサ咲く時期は凄い数の花が見られるらしい。

焼森の砂礫地帯を過ぎ、再び茂みの中に続く道ではオオカメノキ・ナナカマドの赤い実が共演。

下りだすと遠くに8合目の駐車場が見えましたが未だ午前9時半頃、これってメチャ早くない?

約3時間で周回コースを巡りました。時間許せば一日掛けてユックリ登山を楽しめそうな山です。

下山後「アルパこまくさ」に立ち寄り温泉入浴を済ませ一路栃木へ。梅原さん長距離運転お疲れ〜

(レポート作成:荒田)
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