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 歩こう会5月度の有志会は群馬県の「鍬柄岳(598m)・大桁山(836m)」を4名で登ってきました。 群馬県の西上州は小さな岩山の宝庫で、首都圏から距離的には近いものの公共交通が不便なために 登山者が少ない山域で、整備された登山道も少なく道が判りにくい部分もありますが、岩山だけに スリルと展望に優れた山が多いと云われています。今回はその様な岩峰を持つ山の一つ「鍬柄岳」の 岩場歩きに魅力を感じ出掛けましたが、当日は好天にも恵まれ低山ながらも厳しい岩場を存分に 楽しめました。

鍬柄岳と大桁山


2019年5月8日(水)「鍬柄岳」山頂 参加者 4名


鍬柄岳登山口の駐車場に到着、前方林の上の方に見えるのが、今回最初に目指す鍬柄岳。

598mの低山だけどメッチャそそり立ってる! 此処からは攀じ登る岩場ルートは見えません。

10分程で登山準備も出来たので駐車場を出発〜 松本・鈴木の両氏はヘルメットを携行します。

此処が鍬柄岳への登山口。今回は何時もの常連メンバー、お互いの力量が判っているから気楽。

歩きながら皆が話し込んでいてルート間違えた〜 少し時間ロスしたけど阿夫利神社の所へ復帰。

松本さんに電話着信あって、誰かさんと通話中… 都合良く休憩するタイミングだったかも?(笑)

鍬柄岳の頂上取り付き点がある手前の小さな広場で小休憩、厳しい岩場へ臨む前の水分補給。

休憩ポイントの樹間から眺めた鍬柄岳の岩峰です。何処を見ても絶壁だらけ、此れって凄くない?

この先にある適当な場所にリュックをデポする事にしましょうか?そこでヘルメットも着用だね。

荷物を置いて身軽になりました。山岳信仰の山らしく樹間に注連縄があるので神妙に潜ります。

此処が頂上へ登攀する取り付き点、クサリのある岩場は予想以上に厳しそうなルートの様です。

バンドと呼ばれる岩壁を横断するように続く棚、クサリはあるけど用心しながら進みます。

久方ぶりに味わう本格的な岩場登りは興奮する〜 岩登り好きには堪りません ヾ(〃^∇^)ノ♪

登ってきた岩場を振り返ると岩壁向うに3年前の春に登った双耳峰の鹿岳も観てとれます。

更に上へ進むと細尾根の上にクサリが配置された岩場。両側が切れ落ちているから緊張します。

小さな祠があった手前のピークに到達しました。山頂手前には蟻の門渡りの様な岩場も見えます。

一番危険な個所と云われる鍬柄岳のナイフリッジへ足を踏み入れ、より慎重に進んで行きます。

登山口から登り始め1時間10分で山頂に到着。此処には「南西神社奥の院」の石祠があります。

荒船山方向を背中に「鍬柄岳」征服〜の記念写真、手応えのある岩場を堪能させて頂きました。

西上州の山々、鹿岳・毛無岩・荒船山などが望めます。北西方向に この後向かう大桁山。

5分程、山頂の展望を充分楽しんだので鍬柄岳を下山開始。登り以上に慎重に行きましょう。

先頭行く松本隊長を追っかけます。此方の方面は上信越自動車道や下仁田の町が見下ろせます。

岩場も終わりリュックをデポした所へ戻りホット一息、これで満足したからもう帰る?(笑)

頂上取り付き点から大桁山は近道ですが、地図上で破線のバリエーションルートとなっています。

バリルートなので荒れている登山道かなと思ったけれど、まあ普通に歩けるって感じですね。

歩いたルートは踏み跡もシッカリしていて、途中にあった林道は横切って鉄製階段を登ります。

暫く進み「関東ふれあいの道」と合流しました。帰りは此処から下って川後石峠へ向かいます。

地図に記載の変形十字路って何処だったのかな? 何だか判らぬ内に通り過ぎたみたいですね。

少し平坦な道を進んで来ると、大桁山へ右折する方に階段が見えたので此処で一息入れました。

今度は左折、後200mで大桁山頂と表示があります。山頂でのお昼休みが楽しみですね。

大桁山頂手前は青空を仰ぎながらの階段登りです。疲れてきているし、辛い〜 σ(^_^;)アセアセ...

正午直前に大桁山へ到着しました。狙ったみたいにお昼に山頂って出来過ぎですね (o^-')b グッ!

直射日光の下では暑い位、山頂表示柱から戻って木陰のベンチを借り、お弁当を開きます。

心地よい風が吹き抜ける中で各々持参のオニギリやカップ麺、お寿司など美味しく頂きました。

大桁山山頂からは少し木立が邪魔ですが屏風の様に連なる表妙義の山並みも綺麗に見えます。

妙義山の右には残雪の残る谷川連峰も望めます。手前の町は安中市の松井田辺りでしょうか。

更に続く右側は尾瀬の燧岳や奥白根山方面かな? 見える方向だけで山座同定するのは難しい…

大桁山も群馬百名山の一つ。有志仲間の山行では群馬百名山も凡そ30座は消化している筈。

出発が若干早かったし鍬柄岳〜大桁山の所要時間が予測より短かったので早めに下山できそう。

さーて、大桁山を後にして周回ルートで駐車場へ戻ります。その後は高崎市で温泉とビール!!

登り道で合流した「関東ふれあいの道」の所まで戻りました。此処から川後石峠に下ります。

登山道を下り舗装された道に出会います。此処が川後石峠、右折して舗装路を辿るみたいですね。

シャガの花、道路沿いに生えていたウドは収穫、この大桁山周辺はゼンマイがとても多かった。

開けた場所に出たら、此処が下仁田フイッシングパーク管理釣り場。此処でも一息入れました。

林道歩きが長いなぁ…と感じましたが、雰囲気的に登山口はこの橋を渡れば直ぐ先の感じです。

予定より1時間ほど早めに駐車場所へ戻れました。今日の山は我々パーティだけの貸切りだった様子。

帰路、高崎ICを降りて幾度も利用した事のある日帰り温泉「湯都里」へ立ち寄ります。

汗を流した後、お決まりの「お疲れ様〜」乾杯! 今回は魅力的な岩場もあり凄く楽しかったです。

(レポート作成:荒田)
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