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《 歩こう会 11月度・有志会 》


 「大ナゲシ(1,532m)」は地形図には記載されていない西上州の岩峰で、隣の「赤岩岳(1,570m)」 と共に、位置的には両神山の西北西の群馬・埼玉県境に位置しています。  ガイドブック「群馬の山歩き130選」では、群馬県側の野栗沢から登るコースが紹介されていますが、アプローチ的には埼玉県側の小倉沢の登山口から登った方が、かなり時間短縮が出来るとの事で、この 小倉沢からのコースを有志3人で歩いて来ました。  帰路、高崎ICに近い大規模日帰り天然温泉「湯都里」で疲れを癒し、無事矢板に帰りつきました。

大ナゲシ

赤岩岳


2016年11月18日(金) 「大ナゲシ(1,532m)」山頂 参加者3名






ニッチツ鉱山街の最上部で目立つ遺構「丹岫寮」の跡地と思われる場所脇・道路路肩に駐車しました。

登山口は此処だと思うけど…「あ、あったわ〜」向こうに見える横断幕を指差している松本隊長。

「山火事用心」の横断幕下に丸太と鉄製アングルの橋、ここを渡ると右手杉林の所が登山口です。

最初の内は少し薄暗い杉林(埼玉県が管理)の中をジグザグに登って高度を稼いでいきます。

杉林から解放され、登り続けると稜線に出ました。此処が登山地図上の「雑木林の小尾根」の様です。

稜線上で服装調整や水分補給など、5分位休憩の後、次のポイント「赤岩峠」を目指します。

峠から少しの間平坦な登山道でしたが、此処から「赤岩峠」へ続く長い登りが始まる様子です。

雰囲気イイ場所だけど、ズーッと登りで辛いです。未だ登るのかな? 何処まで続くんじゃ〜 (~ヘ~;)

何となく林の先に「赤岩峠」見えてきたかなぁ?息切れしたのでリュックを降ろし途中で休憩中。

凡そ20分位の登りを終えて「赤岩峠」に到着、此処で一息入れて先のコースを地図で確認。

樹間から今日の目的地「大ナゲシ」見えました〜ピーク手前が何だかキツイ岩場の様に見えます。

岩場も出てきますが、先程の登りより余程マシ。この辺りの岩登りはマダマダ小手調べですよね〜

暫くの間、軽いアップダウンのルートが続き鬱蒼とした林の中もありましたが気持ちいいルート。

「大ナゲシ」も随分近付き、その基部に到達です。 さーて、ここから厳しい岩場が始まる様ですョ。

第一関門の岩場に挑む松本隊長、お助けロープを掴んで「この岩場、ヤバい」って叫んでいます。

2番手で待機中の前川隊員、下から岩場見上げて「これ、ホント厳しそう」と口あんぐりw(゚o゚)w

まるで垂直の岩場、万が一落たらおしまいだよ〜!三点支持を守り確実に且つ慎重に登っています。

続いて前川隊員、最初はロープ頼りになりますが、登るにつれ立木が掴め登り易くなる様です。

最初の難所を苦労しながらも何とか無事に通過、ホッとしながら更に上の岩場へと向かいます。

「大ナゲシ」ピーク手前は岩場が続きます。此処もキツイけど先程登った岩場より未だラクチン。

こんな岩場なら登るの楽しいので、もっと続いて欲しいって贅沢かな? この右上がピークみたい。

目的地「大ナゲシ」に11時過ぎ到着しました。山頂から見渡すと、こりゃ〜展望が素晴らしい!

遠くの山並みの中で一見して判るのは「八ヶ岳」、左から主峰の赤岳、右に横岳・硫黄岳が見えます。

こちらは北八ヶ岳方面で「蓼科山」だと思うけど違うかなぁ・・・山座同定は結構難しいですね。

さらに遠く、冠雪しているのは北アルプス方面?少し霞んでいて肉眼ではハッキリ見えないなぁ。

今日の山メシは冷凍高菜ピラフを持って来ました。 一人では食えない量、前川さん、ヘルプして〜

山頂での昼飯は最高に美味しい… おまけに天気も良く、今回の登山は日程再設定が正解でした。

食事の後はコーヒー淹れて展望を楽しみながら、暫しの間「大ナゲシ」でマッタリ過ごしました。

山頂での展望も充分楽しみ、下山前に八ヶ岳方面を背景に今回メンバー三人揃って記念の写真。

「赤岩岳」も帰りに登る?って誰とはなく提案もあったけど此処でもう十分と、即、却下(笑)

登る以上に下りは危険、登って来たルートだから判っていると安心せずに注意して行きましょう!

キツイ下りは山側を向いてが基本です。荒田隊員 は前向き下りが多いかな? これ、要注意ですね。

登る時一番厳しかった岩場に差し掛かりました。先頭の松本隊長「登りより下りはラクだわ〜」

二番手に 荒田隊員が続き、下る途中で最後尾の 前川隊員が下降する様子を下から写します。

垂直壁の下りでは足掛かり出来る岩が見え難いので、足元確認して用心しながら下ってきます。

ふぅ〜 厳しい岩場も何とか無事通過しました。この後のコースに危険個所は殆どありません。

下山途中もう一度振り返り「大ナゲシ」の雄姿。ピーク手前の岩場、想像以上に凄かったね。

広葉樹が落葉していて日差しのある明るい登山道 を登ってきた満足感一杯で気持ち良く帰ります。

流石に下りは速いよ〜 登りと違って50分程度で赤岩峠の手前まで戻って来る事ができました。

この先の急坂を一気に下る前、赤岩峠で暫し休憩タバコを一服してから仲間の後を追っかけます。、

仲間二人は随分先に。お〜い、待ってくれ…って下りだから直ぐ追いついちゃうけどね ('-'*)エヘ 

振り返って赤岩峠方面、魚眼レンズ使った訳ではないけれど木立が空に向かって傾いてるみたい。

下りとはいえ連続降下してくると疲れます。左側に杉林出て来ると、まもなく「雑木林の小尾根」

「雑木林の小尾根」に到着、その侭休まずに進み、この先は杉林のジグザグ登山道を下山します。

杉林のルートは午後になると日蔭になり朝よりも更に薄暗かった… 横断幕の所まで戻りました。

廃屋を眺めながら駐車場所へ戻ります。坂の下には小倉沢地区保育園の跡と思われる建屋もあり。

鉱山夫の社員寮だった建屋?その上に聳えるのは「赤岩岳」、登山途中でみた山容と随分違います。

廃墟になった丹岫寮(公民館?)、昔は2千人程が、この地域で暮らしていたと云うから驚きです。

車を停めた道路まで無事に帰りつきました (^-^)往復6km弱の距離ですが歩き応えありました。

高崎ICに近い大規模温泉施設「湯都里」で入浴。サッパリした後、北関東道・東北道で帰ります。

( レポート作成: 荒田 )      

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